2021.04.21

広報しろたまり その8 三河知多の醸造文化を学ぶツアー


(岡崎のまるや八丁味噌さん、浅井社長のご案内風景)

事の起こりはボス、
タカコ・ナカムラ先生の醸しツアーですね。
タカコ先生は関東や関西でこの種のツアーをすでにされていて、愛知も面白そうだからとその企画をご依頼いただいたことからはじまります。

以前から、弊社のご来客を味醂や豆味噌溜醤油の蔵へご紹介することがありましたし、逆に他の蔵からご紹介いただくことも、ちょくちょくありました。

とくに角谷文治郎商店の角谷先輩からは、愛知の醸造の歴史やその繋がりのお話をお聞きしていましたし、自分自身がこの地域の醸造文化を横方向に見る面白さに気づき始めていて、各蔵の諸先輩に助けていただいて一泊二日のツアーらしき企画を立てました。

1日目
名古屋駅集合でマイクロバス移動
岡崎 まるや八丁味噌様見学
碧南 小伴天様昼食(一灯さんはまだ無かったので)
角谷文治郎商店様見学
日東醸造本社見学
宿泊 日間賀観光ホテル様

2日目
武豊 南蔵商店様見学
常滑 常滑屋様昼食 食後は常滑焼散歩道見学
澤田酒造様見学
名古屋駅解散

この1回目ツアーは2012年11月で、私もタカコ先生も資格のある旅行業者ではありませんから、友人の皆さんをご紹介した、という形をとります。

私にとっては、ただのしろたまり屋が様々な醸造を現場で勉強をさせていただけることになり、自分の仕事と地域醸造文化のつながりをきちんと学ぶきっかけになりました。

まるや八丁の浅井社長、角谷文治郎商店の角谷社長、南蔵商店の青木社長、澤田酒造の澤田社長(現会長)の先輩方には社長自ら蔵をご案内いただきました。
小伴天の長田社長には、昼食に見学先各社の調味料を使ったお弁当をご用意いただいたことと、私が最も悩んでいた宿泊地選びで、日間賀観光ホテルさんをご紹介いただきます。こちらの中山相談役と中山社長には、地元三河湾のすばらしい海の幸を地元調味料で食べさせていただき、ツアーの大きな魅力にしていただきました。

澤田社長には日本酒造りの詳しい技術的解説をわかりやすくご講義いただきましたし、昼食には常滑屋さんをご紹介くださり、常滑の海苔のすばらしさも教えていただきます。さらには常滑焼の窯元が並ぶ地域もご案内くださるサービスまで、本当に至れり尽くせりでした。

立派な工場で、整備されたコースを歩く見学とは違います。
現場に入れていただくわけですから、現場のルールを守り写真撮影の制限もあります。いわゆる観光ではなく、学びのツアーとして参加してくださる参加者さんあって、初めて成り立つ企画ですね。