広報しろたまり その17 しろたまり海をわたる3
2020年1月NYイベント風景 右の女性が通訳としてついてくれたマダムジュンコ
愛知県食品輸出研究会、名前だけ聞くと公的な団体っぽいですが、まったくの任意団体でどこからも資金は出ていません。取り組む事業によっては国の補助金をいただくことはありますが。
私が資金的に続かなかったように、小企業が単独で海外活動をすることはかなり厳しいです。だったら、協力できるところを協力して少しでも効率的にやれないだろうか。お金以外にも共通する悩みはかなりありそうだし、大海原もみんなで渡ると怖くないかもよ的発想。
会長をしていらっしゃるのは平松食品の平松社長、私の方が少し年寄りですがほぼ同年代、頭脳明晰な上に仕事の早い方で、いつもお世話になりっぱなし。
途中から年功序列で副会長を拝命したのですが、一緒に副会長をしていただいたのが金トビ志賀の志賀社長、冷静なのにユーモア溢れ呑み仲間でもある先輩です。
研究会の大きな特徴のひとつに、この指とまれ!があります。
計画する事業ごとに参加者を募りますが、参加義務は無し!自由です。当然費用も参加者割り。全員に年会費の義務はありますが少額で、あとは各社の事情と考え方で自由に参加を決められます。つまり、この指とまれ!
このおかげで自社に合った活動ができ、行動型の研究会になっていると私は思っています。でないと机上の勉強だけになりかねない。もしそうだったらこんなに続かなかったかと。
一般的な海外展示会への共同出店で私が参加したのは香港と台湾だけですが、それとは別に面白い企画がはじまります。平松会長発案で、BtoBに特化したレストラン向け商談会を我々で企画、会場を借りてシェフにお願いして試食料理を用意、そこへ目星をつけたシェフやレストラン経営者、流通関係者を招いてプレゼンをするものです。一般展示会では来場者は多くても現実的な商談になるケースが少なく非効率で、こちらが呼びたい人だけを呼んで集中してプレゼンしようという、私にとってはドンピシャの企画でした。
最初は確か2014年の香港で、有名シェフに協力いただいて我々の商品を使った料理を考案してもらい、招待客にふるまいながら研究会メンバーが順次商品説明をする形でトライしました。その後、経産省さんのジャパンブランド事業として補助金をいただくように発展し、2018年からは香港とNYの2本立てとなり拡大していきます。
私はしろたまりに合うと思われたNYにしぼり込んで参加、18年19年20年と3年続けて1月のNYで活動しました。真冬のNYは火星なみに寒い!笑
NYと大阪を行ったり来たりしてるYuko Suzukiさんにコーディネーターをお願いして、彼女の友人のクリスとマイケルのふたりのシェフに試食料理をお願いし、お知り合いのシェフたちにもたくさん来ていただきました。
彼らには来日もしてもらい、参加メンバー各社を回って直接商品の勉強もしてもらうところまで付き合ってもらっています。
こうして興味を持ってもらうチャンスをつくりながら、売場をつくらなければ意味がない。売場に無い商品は売れないのですから。
次回はその辺のお話を。