広報しろたまり その11 失敗も勉強でしょ!
溜醤油のように濃い仕込をすること、昔三河では白醬油の別称として「しろたまり」といっていたこと。
ということから先代が名付けたのですが、なんだかよくわからない名前ですよねぇ。
お店の棚ではじめて見て、これを買ってみようと思う人は、たぶんよほどのマニアでしょう。笑
お店なら、
・棚にPOPをつける
・ミニサイズレシピを商品の首にかける
・試食販売
宅配や共同購入なら、
・チラシ、レシピを入れる
・注文カタログに使い方を入れてもらう
料理教室の先生にお願いして教室で使っていただいたり、できるだけ費用を押さえながら様々な販促をしていきます。
売り場を増やしながら同時に興味を持ってもらえる工夫をして、鶏が先か卵が先かわかりませんがどちらも大事だと焦らずへこたれず、一歩進んでは二歩下がりながら数百円の売上を積み上げていく仕事。
自他ともに認める気の短い私が、我ながらよく続いたもんだなと。笑
そんな私に、ちょっとした転機が訪れます。
確か2013年、是友麻希先生からいただいた、しろたまり仕込教室のご依頼です。
当時先生がいらっしゃった団体では、まだ珍しかった醤油の仕込教室もされていて、しろたまりも面白そうだからやりませんか?って。
はじめはビビって迷いました。
自分が未経験ですし、ウチの麹室で作った麹を使えば仕込そのものは簡単ですが、持ち帰ってから完成まではこちらはノータッチ、お金をいただいて途中でダメになったらどうするのかと心配が先に立ち。
このときの先生のご返事、今も忘れない。
失敗したらしたで、それも勉強です。
発酵って、そういうものでしょ!
これでやらなきゃ、たいした男でもないですが、スタリますね。笑
以来8年間、手探りで内容を考えながら、この原稿を書いてる時点で通算248回、3,653名さまの前で拙い話をさせていただきました。
手作りしろたまり講座は、主催者さまに開催していただき私がお邪魔する形をとっています。どちらかで講座に参加した方が気に入ってくださり、ご自身で主催して開催、のように横に広がっていきました。
それまで消費者の皆さんと直接お会いする機会はとても少なかったので、お会いしてストレートにお話しできることがとにかく楽しくて、北海道から九州まで間はいっぱい抜けてますが、売れない演歌歌手の巡業よろしく旅回り。夏季は気温が高いのでお休みにして9ヶ月で多い年は年間60回程度も開催、週末はほとんど旅鴉でした。
昨年からこんな状況になり講座は激減、オンライン版も始めましたが、この1年半で16回になってしまいました。
友人にからかわれます、
そんなに減ったんだったら、しろたまりの売上も減ったんじゃないの?
それが減ってないんだよ。
だったら何の意味も無かったってことか?って。
そうかもしれません。笑
でも本当に大勢の方たちに直接お会いできて、今もSNSなどを通じて皆さんとやり取りをさせていただいています。
是友先生、主催者さま、参加してくださった皆さま、ありがとうございます、またお会いできますように。